大津絵
大津の伝統に浸る
大津絵とは
江戸時代初期から近江(滋賀県)の大谷・追分あたりで描き売られていた民画。
仏画として描かれ始め、18世紀前半には約120種類の画題があり、日常を描く風俗画やユーモアあふれる戯画などの要素を取り入れ、独自に発展していきました。
江戸後期には主な画題10種を中心に、東海道を往来する旅人のお土産・護符としても人気に。
2019年パリで展覧会が開かれるなど西洋人気も強く、かつてはシーボルトやピカソも所有したと言われています。
明治には鉄道の開通などにより旅人が激減、大津絵も衰退し、現在は数名の絵師たちがこの民画の存続に努力しています。
大津絵節・大津絵踊り
『大津絵節』
三味線の伴奏に合わせて大津絵のこっけいな画題を詠み込んだ短い歌謡で、大津宿柴屋町の遊女が謳い始めたとも言われる。
江戸時代後期から明治時代にかけて日本全国に広がっていった。
『大津絵踊り』
江戸時代に大津の花街で始まったお座敷芸。
「大津絵節」の唄と三味線伴奏にあわせて、面をつけ替えて舞います。
まちなかの大津絵探し
大津絵の道
1969年に廃線となった江若鉄道路線跡を、大津絵をモチーフにした散歩道に。
ナカマチ商店街
「丸屋町」「菱屋町」「長等」の3商店街からなる戦後、滋賀県で最初にできたアーケード商店街。全長約550m!